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「住宅購入って、何から始めればいいの?」そんな疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。住宅購入の手順は複雑に見えますが、ステップを順番に追えば誰でも着実に進められます。この記事では、情報収集から入居後の手続きまで、住宅購入の全体像を8つのステップで分かりやすく解説します。初めての住宅購入でも迷わず進められるよう、各段階でやることや注意点をていねいにお伝えします。

住宅購入の手順は、大きく分けると8つのステップで進みます。まずは全体の流れを頭に入れておくことが、スムーズな住宅購入への第一歩です。
全体の流れを整理すると、次のようになります。
| ステップ | 内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
| ステップ1 | 理想の住まいのイメージと条件を整理する | 1〜4週間 |
| ステップ2 | 資金計画を立てる | 1〜2週間 |
| ステップ3 | 物件を探して内覧する | 1〜3ヶ月 |
| ステップ4 | 購入申し込みと住宅ローンの事前審査 | 1〜2週間 |
| ステップ5 | 売買契約を結ぶ | 1〜2週間 |
| ステップ6 | 住宅ローンの本申込・本契約 | 2〜4週間 |
| ステップ7 | 物件の最終確認と残金決済 | 1〜2週間 |
| ステップ8 | 引き渡し・入居後の手続き | 引き渡し後2週間以内 |
このように、住宅購入のプロセス全体ではおおよそ3〜6ヶ月程度かかるのが一般的です(物件の種類や状況によって異なります)。
「何から始めればいいか分からない」という方も、この8ステップを道しるべにすることで、今自分がどの段階にいるのかを確認しながら安心して進められます。各ステップの詳しい内容は、次のセクションで順番に解説します。

ここでは、住宅購入の手順をステップ1から8まで順番に解説します。各段階でやるべきことや注意点を押さえておくことで、手続きをスムーズに進められます。
住宅購入の最初のステップは、「どんな家に住みたいか」を具体的に整理することです。この段階をていねいに行うことで、物件探しのときに迷いにくくなります。
整理すべき主な条件は以下のとおりです。
すべての条件を満たす物件を見つけるのは難しいため、「絶対に譲れない条件(必須条件)」と「あれば嬉しい条件(希望条件)」の2つに分けて整理しておくことをおすすめします。
この段階では、同居する家族と十分に話し合い、全員が納得できる優先順位をつけておくことが大切です。
条件整理と並行して、資金計画を立てることも欠かせません。住宅購入は人生で最大の買い物のひとつ。無理のない返済計画を立てることが、長く安心して暮らすための土台になります。
資金計画を立てる際に確認すべきポイントは次のとおりです。
資金計画では「物件価格だけ」で考えてしまいがちですが、諸費用も含めたトータルコストで考えることが重要です。住宅ローンについては、複数の金融機関の金利・条件を比較検討しておくと、後の審査申込がスムーズになります。
不安な方は、住宅会社や不動産会社、またはファイナンシャルプランナーに相談するのもひとつの方法です。
資金計画が固まったら、いよいよ物件探しのスタートです。ステップ1で整理した条件と、ステップ2で確認した予算をもとに、希望に合う物件を探しましょう。
主な物件の探し方は以下のとおりです。
気になる物件が見つかったら、必ず内覧(実際に物件を見学すること)を行いましょう。写真だけでは分からない日当たり・騒音・周辺環境なども、現地で確認することが大切です。
内覧時のチェックポイントとして、以下を確認しておくことをおすすめします。
内覧は一度ではなく、時間帯や曜日を変えて複数回訪れると、より多くの情報を得られます。
「この物件を購入したい」と決断したら、不動産会社に購入申込書(買付証明書)を提出します。これは購入の意思を示すもので、法的拘束力はありませんが、売主との交渉を始める大切な一歩です。
購入申込と並行して、住宅ローンの事前審査(仮審査)も進めましょう。事前審査とは、金融機関がおおよその融資可否と借入可能額を事前に確認する手続きです。
事前審査に必要な主な書類は以下のとおりです。
事前審査の結果が出るまでの期間は、通常3日〜1週間程度です。事前審査で承認が得られることで、売主との本格的な交渉や売買契約へと進めます。複数の金融機関に同時に審査を申し込み、条件を比較することもできます。
住宅ローンの事前審査に通ったら、いよいよ売買契約の締結です。売買契約は不動産取引において最も重要な手続きのひとつであり、ここで正式に購入が決定します。
売買契約の当日の流れは次のとおりです。
重要事項説明書には、物件の権利関係・法律上の制限・設備の状態・取引条件など、購入前に必ず知っておくべき情報がすべて記載されています。内容を事前に確認し、不明点は必ず質問することが重要です。
また、売買契約後は原則としてキャンセルが難しくなります。住宅ローン特約(ローンが通らなかった場合に契約を解除できる条項)が含まれているかどうかも、必ず確認しておきましょう。
売買契約が完了したら、住宅ローンの本申込(正式申込)を行います。事前審査で承認を得た金融機関に対して、正式な融資申請の手続きを進めるステップです。
本申込に必要な主な書類は以下のとおりです。
本審査には通常1〜3週間程度かかります。審査通過後、金融機関との金消契約(金銭消費貸借契約)を結び、ローンの融資条件(金利・返済期間・返済方法など)を正式に取り決めます。
この段階では、火災保険・地震保険への加入手続きも合わせて進めておく必要があります。ローン実行(融資の開始)には火災保険の加入が条件となる金融機関がほとんどです。複数の保険会社のプランを比較し、物件の特性に合った保険を選ぶことをおすすめします。
住宅ローンの本契約が完了したら、いよいよ残金決済と引き渡しに向けた最終段階です。まず、引き渡し前に物件の最終確認(内覧確認・竣工検査)を行いましょう。
最終確認では、以下の点を念入りにチェックします。
問題がなければ、残金決済を行います。残金決済とは、購入代金から手付金を差し引いた残りの金額を支払う手続きです。同時に、住宅ローンの融資が実行され、物件の所有権移転登記の手続きも行われます。
残金決済当日には司法書士が同席し、登記申請を代行します。この日に固定資産税の日割り精算や管理費・修繕積立金(マンションの場合)の精算なども行われるため、事前に必要な書類と費用を準備しておくことが大切です。
残金決済が完了すると、鍵が渡されて物件の引き渡しとなります。長いプロセスを経てきた住宅購入の、ひとつのゴールです。
引き渡しを受けたら、入居前後にさまざまな届出・手続きを進める必要があります。主なものは以下のとおりです。
引き渡し直後〜入居前
入居後14日以内
入居後速やかに
住宅ローン控除は、年末調整の対象となるのは2年目以降です。初年度は忘れずに確定申告を行いましょう。

住宅購入にかかる期間は、選ぶ物件の種類によって大きく異なります。新築一戸建て(建売)・中古住宅・注文住宅の3つに分けて、それぞれの目安をご紹介します。
新築一戸建て(建売住宅)とは、すでに建物が完成した状態、または建築中の状態で販売されている住宅のことです。
建売住宅の場合、物件探しから引き渡しまでの期間はおおよそ3〜4ヶ月程度が目安です。すでに建物の仕様が決まっているため、注文住宅のような設計・建築期間が不要で、比較的スピーディーに購入手続きを進められます。
物件が完成済みの場合は引き渡しまでのスケジュールが立てやすく、入居時期の見通しが立てやすいのも特徴です。ただし、竣工前(建築中)の物件を購入する場合は、完成までの期間が加わります。資金計画の段階で、引き渡し時期と引越し・入居のタイミングをあらかじめすり合わせておくと安心です。
中古住宅は、建売住宅と同様に既存の建物を購入するため、物件探しから引き渡しまでの期間はおおよそ3〜4ヶ月程度が目安です。
ただし、中古住宅の場合は売主が個人(一般の方)であることが多く、引越しのタイミングや交渉に時間がかかる場合もあります。また、購入前にホームインスペクション(住宅診断)を実施する場合は、その分の日程も見込んでおく必要があります。
リフォームやリノベーションを予定している場合は、引き渡し後にさらに工事期間が加わります。工事の規模にもよりますが、1〜3ヶ月程度は追加で見ておくとよいでしょう。中古住宅を選ぶ際は、リフォーム費用も含めたトータルコストで比較・検討することが大切です。
注文住宅は、土地を取得してから建物を設計・建築するため、3つの中で最も期間が長くかかります。土地探しから引き渡しまでの目安はおおよそ1〜2年程度です。
注文住宅の大まかなスケジュールは次のとおりです。
注文住宅では、設計の打合せや仕様の決定に時間がかかる分、自分だけの理想の住まいを実現できるのが最大の魅力です。ただし、工期が長い分、住宅ローンの計画や現在の賃貸契約の更新タイミングなども考慮しながら進める必要があります。

住宅購入の手順を把握した上で、ここでは「最初に知っておくことで失敗を防げる」重要なポイントを3つに絞ってお伝えします。
住宅購入で多くの方が陥りがちな落とし穴のひとつが、物件価格だけで予算を考えてしまうことです。実際には、物件価格以外にもさまざまな諸費用が発生します。
主な諸費用の内訳は以下のとおりです。
| 費用の種類 | 目安 |
|---|---|
| 仲介手数料(中古住宅の場合) | 物件価格の3%+6万円(税別)が上限 |
| 登記費用(司法書士報酬含む) | 10〜30万円程度 |
| 住宅ローン関連費用(事務手数料・保証料など) | 数十万〜100万円程度 |
| 火災保険・地震保険 | 数万〜数十万円程度 |
| 不動産取得税 | 固定資産税評価額×3%(軽減措置あり) |
| 引越し費用 | 数万〜数十万円程度 |
諸費用の合計は、新築の場合で物件価格の3〜5%程度、中古の場合で6〜8%程度が目安です。たとえば3,000万円の物件を購入する場合、諸費用だけで90〜240万円が必要になることもあります。「物件価格+諸費用」のトータルで予算を組むことを最初から意識しておきましょう。
物件探しを始める前、または並行して、住宅ローンの事前審査を早めに受けておくことを強くおすすめします。その理由は、事前審査を通じて「自分がいくら借りられるか」を把握しておくことで、現実的な予算の範囲で物件を探せるからです。
事前審査を受けることのメリットは以下のとおりです。
事前審査は無料で受けられる金融機関がほとんどです。複数の金融機関(銀行・信用金庫・住宅金融支援機構のフラット35など)に並行して申し込み、金利や諸条件を比較することもできます。
「まだ物件が決まっていないから」と後回しにせず、資金計画と同時進行で進めることが住宅購入をスムーズに進めるコツです。
「立地も広さも設備も、すべて理想通りの物件が欲しい」という気持ちは自然なことです。しかし、すべての条件を完璧に満たす物件はほとんど存在しないのが現実です。
物件選びで後悔しないためには、ステップ1で整理した条件に優先順位をつけることが何より大切です。
優先順位の考え方として、以下のフレームワークが役立ちます。
この優先順位が明確になっていると、複数の物件を比較するときに判断がしやすくなり、「あの物件にしておけばよかった」という後悔を減らせます。
また、物件のエリアや相場感については、実際に複数の物件を内覧してみることで自然と養われていきます。焦らず、比較しながら進めることが大切です。

住宅購入の手順は、条件整理→資金計画→物件探し→申込・審査→契約→ローン本契約→決済→引き渡しという8つのステップで進みます。物件の種類によって所要期間は異なりますが、おおよそ3ヶ月〜1年以上を見込んでおきましょう。
初めての住宅購入で失敗しないためには、「諸費用込みの予算設定」「早めの住宅ローン事前審査」「条件の優先順位付け」の3点を最初から意識することが大切です。
この記事でご紹介した住宅購入の流れを参考に、まずは条件の整理と資金計画から一歩踏み出してみてください。不安なことがあれば、信頼できる不動産会社に早めに相談することをおすすめします。

まずは「住みたい家のイメージと条件の整理」と「資金計画(自己資金の確認・借入可能額の把握)」を並行して進めることをおすすめします。物件を探す前に予算と優先条件を明確にしておくことで、物件探しがスムーズになります。
物件を探し始めるタイミング、または気になる物件が見つかった段階で受けるとよいでしょう。事前審査は無料で受けられる金融機関がほとんどですので、購入申込前に複数の金融機関へ申し込んで比較することをおすすめします。
新築住宅の場合は物件価格の3〜5%程度、中古住宅の場合は6〜8%程度が目安です。仲介手数料・登記費用・住宅ローン関連費用・保険料・引越し費用などが含まれます。3,000万円の物件であれば90〜240万円程度を別途用意する必要があります。
原則として売買契約締結後のキャンセルは難しく、手付金を放棄(または違約金を支払う)することが必要になる場合があります。ただし、住宅ローン特約が付いている場合は、融資が受けられなかったときに手付金を返金してもらう形で契約解除が可能です。契約前に特約の内容を必ず確認してください。
入居後14日以内に転入届(または転居届)の提出が必要です。また、運転免許証・マイナンバーカードの住所変更手続き、電気・ガス・水道の使用開始手続きなども速やかに行いましょう。住宅ローン控除を利用する場合は、入居した翌年の2月〜3月に税務署で確定申告を行う必要があります(2年目以降は年末調整で対応可能です)。