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「金利が上がってきたけど、今の変動金利のままでいいの?」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。住宅ローンの金利タイプ変更は、返済総額や毎月の支払い額に大きく影響するため、慎重に判断したいところです。この記事では、金利タイプ変更の方法・手数料・手続きの流れから、失敗しないための注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。

住宅ローンの金利タイプ変更を検討している方にとって、まず気になるのは「そもそも変更できるのか」という点でしょう。結論から申し上げると、変更は可能です。ただし、その方法は大きく2つに分かれます。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合った選択肢を選ぶことが大切です。
住宅ローンの金利タイプ変更は、多くの金融機関で対応しています。しかし、変更できるタイミングや条件は金融機関ごとに異なるため、まず自分が借り入れている銀行のルールを確認することが第一歩です。
例えば、変動金利から固定金利への変更は「毎月1日のみ受付」や「半期に一度のみ」と制限している金融機関もあります。また、変更後の金利は申込時点の金利が適用されるため、タイミングによって適用金利が変わる点にも注意が必要です。
まずは借り入れ先の金融機関に問い合わせ、変更可能なタイミング・適用金利・手数料の3点を確認することをおすすめします。
1つ目の選択肢は、現在借り入れている金融機関のまま金利タイプを変更する「条件変更」です。これは同じ銀行・同じローン契約の中で、変動金利⇔固定金利を切り替える手続きを指します。
条件変更の最大のメリットは、手続きが比較的シンプルであることです。新たな審査が不要なケースが多く、書類の準備も少なく済む傾向があります。手数料は数千円〜3万円程度が相場ですが、金融機関によって異なります。
ただし、選択できる金利タイプや固定期間の幅が、その銀行の商品ラインナップに限られる点はデメリットといえます。他行により有利な条件がある場合は、次の「借り換え」も検討する価値があります。
2つ目の選択肢は、別の金融機関に住宅ローンを借り換える方法です。借り換えとは、新しい銀行で新たにローンを組み、現在のローンを一括返済することを指します。金利タイプの変更だけでなく、より低い金利や有利な条件への乗り換えも同時に実現できます。
借り換えは条件次第では返済総額を大きく減らせる可能性がある一方、諸費用(手数料・登記費用など)が数十万円規模になることも多く、手続きも複雑です。また、新たな審査が必要となるため、健康状態や収入状況によっては審査に通らないケースもあります。
「今の銀行の商品だけでは希望する金利タイプがない」「金利をより下げたい」という方には有効な手段ですが、コストとメリットをしっかり比較することが欠かせません。

金利タイプの変更は、状況によって大きなメリットにもなれば、思わぬ損失を招くこともあります。「変動→固定」「固定→変動」「固定期間終了時」の3つのパターン別に、それぞれのメリット・デメリットと判断基準を整理します。
変動金利から固定金利への変更は、金利上昇リスクを回避したい方に適した選択です。固定金利にすることで、返済期間中の金利が確定し、毎月の返済額が一定になります。将来の家計計画を立てやすくなるのは大きな安心感といえるでしょう。
メリット・デメリットの比較
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | 毎月の返済額が固定され、金利上昇の影響を受けない |
| メリット | 将来の返済計画が立てやすい |
| デメリット | 変動金利より金利水準が高めになることが多い |
| デメリット | 金利が下がっても恩恵を受けられない |
判断基準としては、「今後5〜10年で政策金利が上昇しそう」「残りの返済期間が長い」「収入の変動が大きく、返済額が増えると家計が苦しくなる」という方は、固定金利への変更を検討する価値があります。
変動金利から固定金利への変更は、現在の金利上昇局面で将来的な返済額増加リスクを回避したい場合に検討する選択肢です。変動金利は一般的に固定金利より低く設定されていますが、金利が上昇した場合には返済総額が増えるリスクがある点に注意が必要です。
メリット・デメリットの比較
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | 将来の金利上昇による返済額の増加リスクを回避できる |
| メリット | 返済額が固定されるため、安定した家計計画を立てやすい |
| デメリット | 変動金利より当初の金利水準が高いため、毎月の返済負担が増える場合がある |
| デメリット | 借り換え時に諸経費や審査が必要となる |
判断基準としては、「残りの返済期間が長い」「金利上昇リスクを避けたい」「安定した返済計画を立てたい」という方が、住宅ローンの金利タイプ変更として変動金利から固定金利への切り替えに向いているといえます。
「当初3年固定」「当初10年固定」などの固定金利特約期間が終了するタイミングは、金利タイプ変更の絶好のチャンスです。このタイミングでは、多くの金融機関が手数料なし(または低コスト)で金利タイプを選択・変更できます。
固定期間終了後に何も手続きをしない場合、自動的に変動金利または金融機関が設定した金利に移行することが一般的です。この自動移行後の金利が必ずしも有利とは限らないため、終了前に必ず銀行から届く通知を確認し、次の金利タイプを検討しましょう。
固定期間終了時は「引き続き固定を選ぶか」「変動に切り替えるか」「他行に借り換えるか」の3択を比較する絶好の機会です。通知が届いたら放置せず、すぐに条件を確認することを強くおすすめします。

金利タイプ変更を決断する前に、費用と手続きの全体像を把握しておくことが重要です。今の銀行で変更する場合と、別の銀行へ借り換える場合では、かかる費用も手続きの複雑さも大きく異なります。それぞれのポイントを確認しましょう。
現在の金融機関で条件変更する場合、一般的にかかる費用は11,000円〜55,000円程度の手数料が目安です。たとえば、みずほ銀行の店舗手続きでは55,000円、あいち中京銀行の固定金利選択型への変更では16,500円、全額繰上の場合は55,000円といったケースがあります。なお、インターネットバンキングを利用すると無料になる金融機関もあるため、手続き方法によって費用が大きく異なる点に注意が必要です。 ※2026年5月8日現在の情報です。詳細は金融機関へご確認ください。
手続きの流れ(例)
住宅ローンの金利タイプ変更は、インターネットバンキングで手続きできる金融機関も増えており、来店不要で申し込めるケースもあります。ただし、変更の適用タイミングは金融機関によって異なり、たとえばあいち銀行では約定返済日の翌日から適用、三菱UFJ銀行ではインターネットで手続きをしても適用は返済日の翌月からとなる場合があります。スケジュールに余裕を持って申し込むようにしましょう。
別の金融機関へ借り換える場合は、条件変更と比べて費用が大きく増える点を理解しておく必要があります。主な費用の目安は以下のとおりです。
| 費用の種類 | 目安 |
|---|---|
| 事務手数料(新しい銀行) | 融資額の2.2%または数万円 |
| 保証料 | 融資額・返済期間により異なる |
| 抵当権設定・抹消登記費用 | 5〜10万円程度 |
| 現在のローンの繰上返済手数料 | 0〜数万円 |
| 合計目安 | 数十万円〜100万円超になることも |
手続きの流れ(例)
手続き全体で1〜3ヶ月程度かかることが一般的です。
金利タイプ変更や借り換えを検討する際は、「変更による利息削減額」と「手数料・諸費用の合計」を比較するシミュレーションが欠かせません。利息が減っても、それ以上に費用がかかるのでは本末転倒です。
判断の目安として、以下のポイントを確認しましょう。
多くの金融機関や住宅金融支援機構の公式サイトでは、無料のシミュレーションツールを提供しています。実際に数字を入れて試算し、何年後に費用を回収できるかを確認してから判断することをおすすめします。

金利タイプの変更は、手数料やシミュレーションだけでなく、見落としやすいポイントにも注意が必要です。特に「審査の要否」と「住宅ローン控除への影響」は、事前に確認しておかないと後悔につながりかねません。
今の銀行での条件変更であっても、多くの場合新たな審査が必要です。一方、別の銀行への借り換えでは、必ず新規の審査が行われます。
審査では、収入・勤続年数・他の借入状況などが確認されますが、特に注意したいのが健康状態です。住宅ローンには「団体信用生命保険(団信)」への加入が必要なケースがほとんどです。借り換え時には改めて団信の加入審査が行われるため、健康状態によっては団信に加入できず、借り換えそのものができない可能性があります。
「住宅ローンの金利タイプ変更や借り換えを検討しているけど、最近持病がある」という方は、ワイド団信(加入条件が緩い団信)を扱う金融機関を探すか、条件変更で対応することをご検討してみてください。
借り換えを行う場合、住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)の適用条件が変わる可能性があります。住宅ローン控除は、一定の要件を満たした住宅ローンに対して所得税の控除が受けられる制度ですが、借り換え後のローンが要件を満たすかどうかは個別に確認が必要です。
特に注意すべき点は以下のとおりです。
住宅ローン控除の残余期間が長い方ほど影響が大きくなります。借り換えを検討する際は、税務署や税理士・ファイナンシャルプランナーに相談し、控除への影響を事前に確認することを強くおすすめします。

住宅ローンの金利タイプ変更は、「今の銀行で条件変更する」か「別の銀行に借り換える」かの2つの選択肢があります。条件変更は低コストで手軽な一方、借り換えはより大きな効果が期待できますが費用と手間もかかります。
変動→固定への変更は金利上昇リスクへの備えとして有効であり、固定期間終了のタイミングは特に重要な見直し機会です。どちらの方法を選ぶにしても、「利息削減額と諸費用の比較」「審査・健康状態の確認」「住宅ローン控除への影響確認」 の3点は必ずチェックしましょう。
金利タイプの変更は一生に何度もない重要な判断です。不安な方は、ファイナンシャルプランナーや住宅ローン専門家への相談も積極的に活用してみてください。

金利上昇が予測されるタイミングや、固定金利特約期間が終了する直前が変更を検討するよいタイミングです。ただし、変更後の金利は申込時点の金利が適用されるため、「上がり始めてから」では手遅れになる場合もあります。余裕を持って早めに検討しましょう。
今の銀行での条件変更(金利タイプ変更)は、多くの場合審査不要です。ただし、別の銀行への借り換えでは新たな審査(収入・健康状態・団信加入など)が必要になります。
今の銀行での条件変更なら数千円〜3万円程度が目安です。別の銀行への借り換えでは、事務手数料・登記費用・保証料などを合わせると数十万円〜100万円以上になるケースもあります。必ず事前に確認しましょう。
借り換え後のローンが一定の要件(返済期間10年以上、借り換え額が前のローン残高以内など)を満たせば、引き続き住宅ローン控除を受けられます。ただし、条件を満たさない場合は控除が受けられなくなる可能性があるため、事前に確認が必要です。
金融機関から届く通知を確認し、次の金利タイプ(変動または固定)を選択する手続きを行いましょう。何もしなければ自動的に変動金利などに移行することが多いですが、その条件が有利とは限りません。終了の3〜6ヶ月前から他行との比較も含めて検討することをおすすめします。